§12.全体座標系と固有座標系
5)ベクトル場の座標変換
4-1.ベクトル形式での考察
4)迄は全体座標に固定された点の固有座標から全体座標あるいは、全体座標から固有座標への座標変換について考察したが、ここでは全体座標又は固有座標に於いて定義されたベクトル量の全体座標又は固有座標における成分から固有座標又は全体座標における成分を求める変換式について考察する。
例として磁界ベクトル量 を考え、これが固有座標系 で
式(12-53)
と定義されているとする。
は全体座標系で
式(12-54)
と現わされるとする。式(12-39)より は夫々 と等しく式(12-19)より を で現わす事ができるので式(12-53)は
式(12-55)
よって固有座標系で と現わされたベクトルは全体座標系 で
式(12-56)
と現わす事ができる。
逆に全体座標系で と現わされたベクトルは固有座標系 では
式(12-11)および式(12-31)を用いて
式(12-57)
よって全体座標系で と現わされたベクトルは固有座標系 で
式(12-58)
と現わす事ができる。
4-2.行列形式での考察
固有座標系で と現わされたベクトルは全体座標系 で式(12-49)のようにあらわすことができる。式(12-34)を見るとこれは式(12-49)と同じであることがわかる。すなわち
式(12-59)
また逆に全体座標系から固有座標系への変換は上式の逆変換を求めればよく、式(12-59)
の右側から を掛けてやると
式(12-60)
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公開日:2011年4月3日 更新日:2023年10月16日
作成者:児島 伸生
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