§19.パーミアンス係数

1)磁石内部の磁化 I、HとBベクトルの関係

Fig.19-1に磁石内部の各ポイントにおける磁化ベクトル I、各磁極に発生する磁荷を発生源とした反磁界ベクトル H、及び 磁場ベクトル Bの関係を示している。これらの量は

B = H +I 式(18-27)

の関係が成り立つ。
Fig.19-1で磁石は、ネオジム磁石で、室温で、熱減磁は発生しない領域であるとし、磁石は角柱型磁石で、磁化容易軸は、Z軸方向と仮定し、着磁された磁石としている。 ここで例えば磁石の上部の左半分の左に示された点 PULL では、磁石の反磁界のX成分が大きくなり、磁場 B は左向きとなる。同様に磁石中央の左半分の左側の点 PCLLでは、磁極から遠ざかるため、反磁界 H は上面より小さくなる。また、磁石の中央の点 PC においては、左右対称の位置になるため磁界のX成分はゼロになる。
磁化に関しては、磁化容易軸が、Z 軸方向なのでZ軸方向をを向いており、どの点においても着磁方向であるプラス側を向いており、Fig.18-1で示されている4πM-H 曲線を見れば判るよう、Hが変化しても、磁化 I (4πM) はあまり変化せず一定値となる。

磁化 I、HとBベクトルの関係

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公開日:2014年8月16日       更新日:2023年10月16日      
作成者:児島 伸生
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