§3.四角型磁極により作られる磁界
3)解の特異点の考察
このように四角型磁極面の場合は磁束密度の積分解が解析的に解ける。これらの解について特に磁極面上の面である時すなわち ときの解の性質を調べる。
のときのHx, Hy, Hzの解の式 (3-11) , (3-12) , (3-15) は以下のように表せる。
式(3-16)
式(3-17)
式(3-18)
1) Hxの 式(3-16)において の時
且つ であれば 全ての に対して
となりHxは特異点を持たない。または の時、場合分けして考察する。
Ⅰ) の時
式(3-19)
となる。次に の値で場合分けを行うと
ⅰ) の時
であるので
式(3-20)
と表せる。
ⅱ) の時
式(3-21)
となりδ→0 の時log( ) は発散する。
ⅲ) の時
であるので
式(3-22)
Ⅱ) の時
式(3-23)
となる。次に の値で場合分けを行うと
ⅰ) の時
であるので
式(3-24)
と表せる。
ⅱ) の時
式(3-25)
となりδ→0 の時log( ) は発散する。
ⅲ) の時
であるので
式(3-26)
2) Hyの 式(3-17)において の時
且つ であれば 全ての に対して
となりHyは特異点を持たない。 または の時、場合分けして考察する。
Ⅰ) の時
式(3-27)
となる。次に X0 の値で場合分けを行うと
ⅰ) の時
であるので
式(3-28)
と表せる。
ⅱ) の時
式(3-29)
となりδ→0 の時log( ) は発散する。
ⅲ) –a >X_0 の時
であるので
式(3-30)
Ⅱ) の時
式(3-31)
となる。次に の値で場合分けを行うと
ⅰ) の時
であるので
式(3-32)
と表せる。
ⅱ) の時
式(3-33)
となりδ→0 の時log( ) は発散する。
ⅲ)-a > の時
であるので
式(3-34)
3) Hzの 式(3-18)において の時。
Ⅰ)磁石面上の点 ) の場合
式 (3-18) の の括弧内は
第一項目
第二項目
第三項目
第四項目
(複号同順)
式(3-35)
Ⅱ)磁石面上以外の点の場合
ⅰ) の時
の時
式 (3-18) の の括弧内は
第一項目
第二項目
第三項目
第四項目
(複号同順)
であるので
式(3-36)
となる。
の時
式 (3-18) の の括弧内は
第一項目
第二項目
第三項目
第四項目
(複号同順)
であるので
式(3-37)
となる。
c) の時
式 (3-18) の の括弧内は
第一項目
第二項目
第三項目
第四項目
(複号同順)
であるので
式(3-38)
となる。
ⅱ) の時
a) の時
式 (3-18) の の括弧内は
第一項目
第二項目
第三項目
第四項目
(複号同順)
であるので
式(3-39)
となる。
b) の時
式 (3-18) の の括弧内は
第一項目
第二項目
第三項目
第四項目
(複号同順)
であるので
式(3-40)
となる。
ⅲ) の時
a) の時
式 (3-18) の の括弧内は
第一項目
第二項目
第三項目
第四項目
(複号同順)
であるので
式(3-41)
となる。
b) の時
式 (3-18) の の括弧内は
第一項目
第二項目
第三項目
第四項目
(複号同順)
であるので
式(3-42)
となる。
c) の時
式 (3-18) の の括弧内は
第一項目
第二項目
第三項目
第四項目
(複号同順)
であるので
式(3-43)
となる。
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公開日:2011年1月15日 更新日:2018年10月16日
作成者:児島 伸生
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